【ビカクシダ】板付け後に株の向きを変えれるか?

育成ノウハウ

「株を板付けして成長してきてから向きが違っていることに気づいた」

「株の向きをかえたいけど大丈夫か?」

こういう悩みを持った方に読んでほしい記事です。

ビカクシダイアリーへようこそ。

今回の記事では、ビカクシダを生育するにあたり、板付けして、ある程度成長した後に、株の向きが違っていることに気づいた時の対応について書いています。

ビカクシダの理想的な向きの状態

下の写真をご覧ください。

これは我が家で生育中のコルク板付け後6カ月のビフルカツム達です。

成長点の向きが正しかったようで、貯水葉も左右対称に展開しています。

このように、ビカクシダの理想的な向きは

  • 地面に対して垂直になるように張り付いている
  • 新芽が正面から見て時計の12時の方向から生えている = 成長点の位置が12時の方向(上)
  • 親株が上を目指して立ち上がるように成長している
  • 貯水葉(シールド)が左右から対照的に成長点を包み込むように展開し、繋ぎ目が垂直🕧になっている
  • 胞子葉は日照を追い掛けるように、日照を効率良く得られるように地面に対して水平に伸びている
  • 成長点が貯水葉を足場に上を目指して伸びている・・ということになります

ところでまず、成長点についてお話します。成長点は・・・

成長点の定義からいうと、「成長点とは、植物の根や茎の先端にあって細胞分裂を行う部分。植物が勢いよく成長をする部分の事」

ここから植物の先端方向へ向かって細胞が次々に作り出され、植物は茎・葉を伸ばします。

分かりやすく言うと、成長点とは

「現在ある葉の根元辺りにある、モフモフした芽のような部分」のことです。

ここから、貯水葉や胞子葉になる新芽が成長して、どちらかの葉になっていきます。

どちらの葉になるのかは、最初はわかりませんが、数日するとその形で予想がつくようになります。貯水葉になる新芽は丸っこい形をしています。胞子葉になる新芽はだんだん長くなってきます。

まだ葉が成長していない時にこれらを見極めるのは結構難しいです。

つまり、最初の板付けで、向きを間違うということは、珍しくないということです。

貯水葉が大きくなってから、向きの違いに気づいた場合

写真は私のビーチー君のデビュー当時(左側)と、3ケ月経過後(右側)の比較ですが、完璧に向きが違っているのがわかります。貯水葉が、上下に広がっています。左側ではまだ今後の展開がわかりませんでした。

ベテランになると、正しい判断ができるのかもしれませんが、今回は初心者あるあるです。

このように、板付け後、数カ月経過し、貯水葉が大きくなってから、向きの違いに気づくことがあります。

その場合の対応について

  1. 気にせず、そのまま育てる
  2. 正しい方向に板付けしなおす

どちらかになりますが、あなたはどちらですか?

正しい方向になおす方法

では、正しい方向になおすということで話を進めていきましょう。

2つの選択肢があります。

  1. 板の向きをかえる
  2. 板付けをしなおす

板の向きをかえる

板の上になる位置を変えていきます。

あなたがまだ初心者で、成長点の向きの見極めに自信がない場合は、板を最初から丸、正方形、五角形、六角形・・・にしておくことをお勧めします。

何故なら、万一後から板付けの角度が間違っていたとわかった時に、板を吊り下げる穴をかえることで、調整がつくからです。手抜き?と言われるかもしれませんが、株に対するダメージはゼロです。

板の吊り下げる穴の場所を変えるだけで自在に向きをかえらます。

写真をご覧ください。

この方向が正解ですね。板が横向きになっています。

今後、左側の貯水葉が大きくならないうちに時計回りに90度、回転させて、板に対して正しくなるように、板付けしなおしたいと思いますが、とりあえず、それまでは、吊り下げる穴の位置を調整してしのいでいます。

穴付きの板を使用しておくと、こういう場合に便利ですね。

テグスや紐を切って改めて留め直す

フラットな板なら、テグスを切って、山をそのまま崩れないようにして、ぐるっと回せばいいでしょう。

タイミングと方法としては、次の貯水葉が大きくなる前に作業をしておけば、やがて次の貯水葉がテグスや紐を隠してくれますので、いまある貯水葉の上からテグス(紐等)で留めて大丈夫です。

正しい向きを見極めて、水苔を加えたりもできます。但し、コルク板の場合は、板に凹凸があり、きれいに剥がせない場合がありますので、根っこを傷つけないようにして下さい。

貯水葉が生育している場合は、貯水葉の上から括り付けても、次の貯水葉が大きくなると、糸を隠してくれますので大丈夫です。

手荒くすると、葉を傷つけてしまいますので、気をつけてください。葉が傷つくと、そこから茶色く変色します。

板付けの向きを修正する時の成長点の向きと葉の向き

繰り返しになりますが、次のとおりです。

  • 成長点が正面から見て12時(上)の方向になるように
  • 貯水葉が左右対称(正面から見て繋ぎ目が縦)になるように

修正するなら、貯水葉が大きくなりきらないうちに行って下さい。

板付けしなおしたビーチー君の写真を載せておきます。

左が修正前、右が時計回りに90度回転させて、テグスを結び直した後の写真です。水苔も少し増やしました。

約2カ月後

新しい貯水葉が、留め直した時のテグスをすっかり覆って、見えなくしてくれました。

めでたし、めでたし。

しかし!!

さらに、いろいろあって。

成長点というのは、定まらないこともあるのかしらん?

この頃まではまだいいのですが・・・

貯水葉の下から新しい胞子葉が元気に飛び出してきてにぎやかになってきました。成長点が上だとすると、⇧こっちですよね?

板をさかさまにしました。全く情けない・・・(´;ω;`)ウゥゥ

180度間違えていたのです。

成長点は、前の葉の上に乗るように展開しますから、結果的に上の黄色い矢印の方が上ということになります。

で、何回も板付けし直すのが面倒になって、ついに、丸型の板につけました。

丸型だと、吊り穴をかえるだけでいいですからね~。

あはは、あはは ( ´艸`)

この記事を読んで、あなたは向きを間違わないことを願っています。

最後までお読み下さりありがとうございました。

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