初心者におすすめのビカクシダ

育成ノウハウ

「ビカクシダの写真をみて育ててみたくなったけど、生育について全く予備知識がない」

「まず、失敗しないビカクシダの品種をしりたい」

こんな方にむけて書いています。

ビカクシダイアリーへようこそ。

観葉植物にはいろいろな種類があり、個性的な姿をもったものもたくさんあります。

ビカクシダ(コウモリラン)もその姿でファンを魅了しています。

小さいのは可愛いし、大型のは気高さすら感じます。

さて、そのビカクシダもいざ、自分が育てるとなると、うまく管理ができるか不安になりますね。

「でも、育ててみたい。自分だけのビカクシダを所有したい。」

そういう方には、初心者向きと言われている品種をお薦めします。

それは、ビカクシダ・ビフルカツムビカクシダ・ビフルカツム・ネザーランドです。

では、どんなビカクシダか、見ていきましょう。

ビカクシダ・ビフルカツム(Platycerium Bifurcatum)とは

【学   名】Platycerium bifurcatum

【科属名】ウラボシ科 ビカクシダ属

【原産地】熱帯地域

【耐寒性】弱 5度

【耐暑性】強

【日   照】日の当たる室内

原産地は、具体的に言うと、インドネシア、太平洋諸島、オーストラリア。

生命力が強く、日本の寒さにも耐える(冬場は10℃以上をキープ、5℃が限界)また、乾燥にも比較的に強いとされています。特徴は丸っこい貯水葉とピンとはねた胞子葉。

私が初めて育てたビフルカツム・ネザーランドです。板付けから3カ月くらいです。

ビカクシダ・ビフルカツム・ネザーランドとは

ビフルカツムをオランダ(ネーデルランド)で品種改良したもの。

そのためビカクシダ・ビフルカツム・ネザーランドと呼ばれることがあります。

ビフルカツム同様、暑さ・寒さに強いですが、さらに強化されています。

扱いについては、ビカクシダ・ビフルカツムと同様です。

ビカクシダ・ビフルカツムをお薦めする理由

寒さ・暑さにも強く、環境適応が優れているため、育てやすい品種だから。

ビカクシダの中では小さいので、初心者には扱いやすいから。

価格的にも安く、通販等でよく出回っているから。

小さい苗だと700円位、大きいのだと3000円以上するのもありますが、他の品種の大型のだと10000円以上するのもあり、それに比べると、ビフルカツムは比較的に安く手に入ります。

小さい苗から育てると、成長をみることができ、とても愛着がわいてきます。

ビフルカツム(ネザーランド)の生育方法についてはこちらの記事をご覧ください。

ビカクシダ・ビフルカツムを育てるときの注意点

寒さ・暑さにも強く、環境適応が優れているため、育てやすい品種とはいわれていますが、注意点もあります。

水のやりすぎに注意

特に初心者は、「枯れてしまうから」とついお水をあげてしまいますが、乾燥気味に育ててください。

根っこがいつもビショビショだと根腐れをおこします。

根腐れは、根元に常に水分が停滞している状態でおこります。

水枯れについて

ビフルカツムは、枯らし気味のほうが大きく成長します。

ビフルカツムが「水枯れサイン」を出したら、潅水しましょう。

小さいビカクシダは乾燥に弱いので、根っこにお水をかけない時でも葉水は多めにあげてください。

水枯れサインとは

土や水苔が乾いている。

葉っぱがしなしなしてきた。そういう時は水やりのサインです。

へゴ板やコルクに水苔をつけて育成している場合は、風通しが良いと乾くのも早いですから、乾燥させすぎないタイミングでたっぷりとお水をあげてください。

風通しについて

ビカクシダは風通しの良い環境を好みますので、サーキュレーターや扇風機で、空気を動かすようにしてください。けれども、直接強い風を当て続けたら、葉が傷んでしまいます。

日照について

ビフルカツムは、とってもタフな品種で、太陽の光を当てなくても育ちます。逆に直射日光にうっかり当ててしまっても、あまり「葉焼け」しません。

具体的にいうと、理想的には夏場は朝の直射日光~日中は日陰。

冬場は、室内で、カーテン越しの日差し。

日照が少ないと胞子葉は間延びしてしまいます。明るいところにおきましょう。

温度について

ビカクシダは熱帯に茂る植物ですから、当然寒さには弱いです。それでも気温10度では大丈夫のようです。気温5度をきると枯れてしまいます。冬場は室内にいれるか、保温設備のある温室で育ててください。 しかし、温風が直接当たらないようにしてください。

また、真夏で気温が40度にもなる時は、日陰に移動して下さい。

ビフルカツムの見どころ

ビカクシダ・ビフルカツム(ネザーランド)の一番の特徴は2種類の葉。

大鹿の角のような濃い緑の葉で「胞子葉」と呼ばれるものと、株が成長してくると「貯水葉」と呼ばれる株を巻き込むような葉が出てきます。

貯水葉が枯れて茶色くなっていてもすぐに新しい緑の葉が育ってきますので問題ありません。

ビフルカツムを育てるスタイル

一番一般的なのが、板付けで、他に苔玉と鉢植えがあります。

では注意点です。

苔玉は蒸れないように

苔玉タイプのビフルカツムは、苔玉の下の部分が乾くと水やりのタイミングです。水苔にお水をたっぷり含むことができます。バケツにドボンと漬けたら、しばらく放置して水をふくませましょう。その後は風通しのよいところにぶら下げて、蒸れを防ぎましょう。水を含んだ苔玉はずっしりと重くなります。そして乾くと軽くなります。この重さの感じを覚えていきましょう。苔玉を作る時、あまりにも水苔をぎゅうぎゅうに縛ってしまうと、根がはりにくくなりますから、気持ちとしては「ふんわり」と巻いてください。あまりにも緩いと、水苔がボロボロくずれますから、難しいところです。

鉢植えは水のあげすぎ厳禁

鉢植えで購入し、そのまま土で育てる場合は、水のあげ過ぎに注意です。「水苔よりも水はけがしにくく」、根腐れしやすくなります。

貯水葉が土の表面を覆っている場合は、水を上からかけずに、鉢の下からお水を吸わせるようにして下さい。充分吸わせたら、残った水は捨てて下さい。

ビフルカツムのまとめ

ビカクシダは木の幹に着生して増えていきますので、板付けが本来の姿です。板付けをすると、通気性、水はけが良くなり、どんどん大きく成長します。

また、インテリアとしても素敵です。

ビカクシダで1番重要なのは風通しです。ビフルカツムは、風通しが良くなくても育つ品種ですが、さすがに根っこの蒸れた状態は嫌います。乾燥気味で、かつ風通しのいい場所に置くと、元気に育ちます。

ビカクシダ初心者は、ビフルカツムでデビュー。

板付け初心者もビフルカツムで練習してください。

いかがでしたか?あんまり難しくなさそうでしょう?

頑張って、育てて下さい。植物も動物のペット同様、こちらの気持ちに応えてくれます。

緑をみると心がおちつきますし、楽しいです。

最後に、冒頭に載せていた写真の株の成長後の姿です。苗から育てて10ヶ月を過ぎたところです。

ではまた。

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