ビカクシダイアリーへようこそ。
先日、園芸センターをぶらっとしていて、ついポット入りのビフルカツムの苗を衝動買いしてしまいました。
葉がごちゃごちゃのビフルカツム

ご覧のとおり、未熟な葉がごちゃごちゃしています。
どうしてこういう扱いにくそうな苗を買ってしまったかというと
以前に株分けを失敗した経験があり、その時に
「次は、ちゃんと貯水葉が成長してから株分けをしよう」と心に決め
「いつかリベンジしてみたい」
という願いがあったからだと思います・・・その時はね。
でも帰宅して、苗をよーく見てみると
「なんだかね~」って感じです。うまく育つのかしら?
状態としては
- 貯水葉がない
- 成長点らしきものが3か所にあるが、バラバラの方を向いている
- 葉が細すぎる
- 胞子葉になりそうな葉がちょこちょこ顔をだしている
- わさわさした葉はこの後一体どう成長するのか?謎
ここで前回の失敗の原因をご紹介します。
- 無理に成長点ごとに分けて、全部の根が少なくなり元気がなくなった
- 葉の根元には成長点があると信じて分けたけど一向に新しい葉がでてこない
- 株分けの時期が遅かった(秋だった)ので、成長が止まってしまった
前回と同じ失敗をしないように、未熟なうちの株分けはNGとして、とりあえずポットから出して、板付にしました。

板付けにしたら、ポットにいるより華やかな感じになりました。
このほうが、水はけも、風通しもいいし。
あのままポットで育てても、ぐちゃぐちゃのまま大きくなるだろうから。
貯水葉が大きく展開して、りっぱな胞子葉がぐーんと伸びてくれたらいいですが。
ちなみにこの苗は園芸センターで780円でした。
同じくらいの値段で、下のような苗も売っています。

これらは、今年メルカリで見つけて購入した苗です。
こっちのほうが断然育てやすいし、理想的な姿になりやすいです。
コルクに板付けしてみました。

すっきりして、かっこよく仕上がったでしょう?
ビカクシダについて、全く初心者の方には、こちらのタイプをお薦めします。
ビカクシダの苗を選ぶ時に見るポイント
- すでに貯水葉が展開しつつある。
- 葉が大きく数も少ない
- 成長点が1つなので、上下の判断がつけやすい
こういう苗を買って、貯水葉を傷つけないように注意しながら、板付けにすればバッチリですよ。
貯水葉がまだ小さいので、テグスや紐は貯水葉の下にくぐらせて結べばいいですし。やがて貯水葉がそれらを隠してくれます。
今回使ったコルクは、楽天で仕入れました。大きかったので2つに割って使いました。
天然バージンコルクディスプレイ Mサイズ(20~35cm未満) 約200g 関東当日便
価格:1,071円
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・・・とはいうものの・・・
私は今回の園芸センターでの買い物が衝動的であったとは思いますが、後悔はしていません。
それよりも、むしろ、ごちゃごちゃの株が今後、どのようになるのか、興味津々です。
葉がごちゃごちゃの株の今後の課題
それでも、今後、いろんな決断を迫られる時がくるでしょう。
今後の成長を想像すると、次のような事が考えられます。
- それぞれの成長点から貯水葉が出てきたらどうするか?
- 株分けするのか?1つの成長点をのこして潰すのか?
- ごちゃごちゃの葉が貯水葉の広がりを邪魔したらどうするのか?
- 完全放置でワイルドに仕立てるという選択肢もあり?
成り行き次第ですかね。
板付けから1ヶ月経過後

全体の様子です。最初に付けた「桐のまな板」でつくった板付け用の板は、カビが生えてきたので、焼杉板に付け直しました。
青かび、赤かび、黒かび。水を含みやすい素材だとこうなりますね。

そして・・・
1ヶ月経過観察をして、初めは分からなかった、今回の苗のいろんな事がわかってきました。
未熟な葉をいくらか整理して株のまとまりをわかりやすくしてみました。
上の写真の黄色い矢印のところは、外側からは見えませんが、葉の根元に成長点になりそうなモフモフしたものがあるところです。
大きさは様々ですが、7ヶ所にありました。
小さなモフモフの様子です。

昨年の私なら、バラバラに分けて板付けをしていたかもしれませんが、今年の私はそんな無謀なことはしません。(`・∀・´)エッヘン!!
それにしても7つの子株が入り乱れているとは、驚きました。
それぞれが育つととんでもない形になりそうです。
いずれ、貯水葉や胞子葉が大きくなり、根がしっかりしてきてから分けるとして、当分はこのまま成長させます。
板付けから2ヶ月経過後

一番てっぺんにある胞子葉が大きくなってきました。
何か所かにある成長点からでている胞子葉も大きくなってきています。
貯水葉はまだありません。



SNSでビカクシダについて書かれている記事をよんでいると、こういった「葉が盛りだくさん」の株も、それなりに好まれているようです。
将来、ワイルドな姿になるからでしょうか?
もうしばらくは様子見ですが、成長点から貯水葉が展開してきて、貯水葉がめくれあがったり、立ったりするようなら、株を分ける事も考えています。
板付けから3ヶ月経過後

メインの成長点から貯水葉がでてきました。
他の成長点の大きな変化はありません。
板付けから4ヶ月経過後

メインの成長点にある貯水葉が大きくなってきました。
このままいくと、貯水葉が他の葉に押されて、フラットに広がっていかないと思います。
そこの所だけ分けて、一株として板付けにしたいところですが、そうすると、おそらく、根が少なすぎて、せっかく育ちかけている貯水葉も、今茂っている葉も元気がなくなると思います。
過去に何度も失敗してきましたから・・・・
もうしばらくこのまま育てることにしました。
今後の選択肢は多分次の2つ
- 自然のまま育てて、貯水葉がめくれたり、立ち上がっていくのを黙認する
- メインの成長点を活かして、貯水葉の成長を妨げる葉をカットする
もう少し時間がたてば、他の成長点の展開も見られるかもしれませんね。
⇩他の成長点の様子の画像です。

小さな貯水葉が1枚、胞子葉が2枚でてきています。
本来、成長点は上に位置するのが理想ですが、これらはバラバラの方向をむいています。どうなるのかしら?
さらに観察を続けていきます。
板付けから1年経過後
一冬越して2度目の夏を迎えました。
数か所あった成長点は大きく分けて4つになりました。
大きい成長点だけ残ったようです。

それぞれの成長点から貯水葉が展開し、互いに押し合って曲がったりもしています。とても窮屈そうです。
近くからみるとこんな感じです。

一番下部にある成長点は折れ曲がった貯水葉の陰にあって、成長を妨げられています。

思いきって4株に株分けをする時期が来たのかな?と思っています。
これから、夏に向かって日々成長するので、すぐにでもとりかかろうかな、と思います。
今後の展開を楽しみにしていてください。
お読み下さりありがとうございました。