「ビカクシダを育ててみたいけど、お世話の方法がわからない」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
ビカクシダアリーへようこそ。
今回はビカクシダ・ビフルカツム・ネザーランドの普段のお世話についての記事です。ビフルカツム・ネザーランドはビカクシダの中でも、育てやすいということで、私もチャレンジしてみました。
苗から育てて貯水葉が巻くまで成長しましたので、うまくいったと思います。
普段のお世話
水やりのタイミング
ビカクシダが成長しているとき(春から秋にかけて)は水やりを定期的に行いましょう。
タイミングは下記の3点を目安にしてください。
①水苔の下のほうが乾いている。
②ビカクシダを持ち上げるととても軽い。
③胞子葉がだらんとしおれている、ハリがない。
水苔は上から乾いていくので、下のほうが乾いている=全体が乾いている状態です。
完全に水苔が乾くと、表面がパリパリになります。
この状態か、その一歩手前ぐらいで水を与えましょう。
貯水葉が全体を覆ってくると水苔が見えなくなるので、
②のビカクシダの重さを基準に水分をどれくらい含んでいるかを判断します。
③の状態になると水切れの可能性があります。
この状態が続くことは好ましくないので、すぐ水を与えるようにしてください。
水苔が湿りっぱなしだと、水苔に雑菌がわいたり、虫が発生しやすくなります。
また根腐れで枯れるケースが多いため、水やりのし過ぎには注意しましょう。
冬場は気温が下がり成長が遅くなるため上記よりさらに水やりを控えめにします。
水やりの仕方
・バケツに水を張って、10分ほど漬ける。
・シャワーやホースなどで全体に水を掛ける。
水苔全体に水を含ませるため、たっぷりの水を使用して行います。
水やりに関してはあまり注意することはないですが、
ビカクシダを移動させるときに落としてしまったり、
葉先が擦れてそこだけ枯れてしまったり、
水の勢いが強すぎて星状毛がはげてしまったりと
移動自体がトラブルにつながるので気をつけてください。
使用している水苔の量、品種や環境(温度・湿度)によって水やりのタイミングは変わってきます。
あくまでも上記は目安ですのでご自身の育てているビカクシダをよく観察しながら、環境にあった水やりを行いましょう。
実際の様子
では、写真でみてみましょう。株が小さいうちはバケツで水やりができます。大きくなってくると、バケツの縁や、底で、葉を傷つけることがありますので、気をつけましょう。一回り大きいバケツにするか、シャワーで水をかけるかにしてください。
バケツで水やりをするメリットは、葉の表面を傷つけにくいということです。葉の表面には星状毛という白い毛が生えています。時々埃だと間違えてふき取る方がおられますが、それはちがいます。

(上の写真が星状毛です。よく見ると5方向に毛を伸ばしているように見えます。星というよりヒトデみたいですね。)
また、葉が折れ曲がると傷がつきそこから茶色く変色してきますので、そうならないように優しく扱って下さい。


そのまましばらく放置しているところです。
株が成長してきたら
バケツに入らないか、葉を傷つけそうなサイズになってきたら、潅水用の容器のサイズを大きなものにかえましょう。
私は手頃なサイズの衣装ケースを見つけました。

バケツ2杯半くらいの水が入ります。葉も折れ曲がらずに悠々と水中を漂っています。

しばらく放置しても大丈夫です。

乾きのチェックポイント

水やりのタイミングで、「水苔の下の方が乾いていたら」というのは写真の矢印あたりを触ってチェックしてください。私の場合、夏場は毎日、水やりをしていました。というのは、ビカクシダは根元に水が停滞するのを嫌いますが、コルクに板付けしていると、水が停滞する状況ではないからです。
水やりは、昼間の暑い時間にやると、煮えてしまうので、夕方から夜にやるといいです。私は朝の涼しいうちにやっていました。
寒くなってくると、水苔の乾き方もゆっくりで、全体が湿っぽく感じます。そういう時は、水やりはせずに、葉水と言って、スプレーで葉の表面を洗い流す気持ちで潤してあげてください。
環境について
日光
ビカクシダはもともとは熱帯地域の植物です。
なので・・
日光を好みます。日が当たらないと葉が黄色く変色します。
しかし・・
直射日光には弱いのです。葉焼けをおこしてしまいます。
なんと、デリケートな植物でしょうか。
夏は「日陰か、室内のカーテン越し」、冬はレースのカーテン越しの光で、窓から離れたところ。窓際は気温が下がるからです。
風通し
ビカクシダは風通しのいいところを好みます。
私は年中サーキュレーターで弱く風を送っています。
下の写真は8月に家に届いた苗です。

3ヵ月程でこんなに立派に成長しました。

夏場から始めると、育てやすいようですね。
最後までお読み下さりありがとうございました。

コメント
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[…] ビフルカツム(ネザーランド)の生育方法についてはこちらの記事をご覧ください。 […]