成長点が近い株を分ける

育成ノウハウ

ビカクシダイアリーへようこそ。

今回の記事のネタとなったビフルカツムは、上の苔玉ちゃんです。

ざっと、ここまでの成長をふりかえってみます。

1.苗で購入

通販で買った苗ですが、すでに貯水葉があって、しかも分厚くて、茶色で、胞子葉もデカいし、好き勝手な方を向いているし、正直言って「あまり嬉しくない」苗でした。

しかも、成長点が2個あったし・・・。

2.苔玉に仕立てました。

苔玉だと、奔放に育てていいかな、と思って、仕立てました。

約8ヶ月後

いよいよ貯水葉、胞子葉が大きくなってきて、互いに押しあうようになってきたので、胞子葉を押している貯水葉をカットしてみました。

すると、その下に活発な成長点があり、新しい葉も出てきていました。

しばらくはそのままの姿で吊り下げていましたが、新しい貯水葉が展開してきており、どうせまた隣の胞子葉を圧迫するのはまちがいないし、貯水葉が二ヶ所から展開しだすと、お互いでもうぐちゃぐちゃになりそうなので、ここはもう思いきって「成長点ごとに分ける」ことにしました。

近くにある2つの成長点

それぞれの成長点から、かなりしっかりした胞子葉が出ています。

片方には立派な貯水葉もあります。

2つの成長点の距離は約3cm。かなり近いです。

それぞれの根がくっついていて、切り分けるときに根を傷つけてしまわないか、不安でした。

根を分ける

作業手順

  1. 苔玉をほどく
  2. 水苔をほぐす
  3. 根を半分にカットする

苔玉をほどく

苔玉をほどいたのは初めてでしたけど、思ったよりも根と水苔の結合が強くて、手でバリバリと割る感じでした。但し、取り除くのは下の方だけで、葉の根に近い部分は、残しました。

水苔をほぐす

苔玉にする時に、中にベラボンも入れていたので、手で優しく揉みほぐしながら、根っこだけ残るようにしました。でも、水苔と根の見分けがつかないくらい結合している部分はそのままにしておきました。

根を半分にカットする

今回、一番緊張する場面です。

2つの成長点のちょうど真ん中あたりを狙って、しかも、葉の付け根の真裏を切らないように、角度を考えて、ハサミでザクザクとカット!

こんなになりました。

左の方が、やや根が少ない感じ。

右の方は、貯水葉がある分、その下の部分を占領していて根が多いです。

一つの山を縦半分にしたので、根の下が半分、ストレートになくなってしまいました。

大丈夫かなあ?ちょっと、不安です。

板に付ける

では、最後の工程、板付けです。

今回はお揃いの焼杉板を用意しました。

根が半分なくなった部分を水苔で埋めて、株が前向きになるように板にくくりつけました。

コウモリランというだけあって、苔玉にしていた時は「飛行コウモリ」みたいに葉がピンと撥ねていましたので、板付けにしてもかっこいいですね。

問題は、数日後です。

今回の株分けが成功かどうか、数日したら結果が出ます。

成功していたら、貯水葉、胞子葉、成長点がさらに活発になります。

失敗していたら、胞子葉がしなびてきて、だらりとなります。

根を傷つけたか、根が少ないということです。

結果は後日、この記事で報告します。

株分けに成功しました

株分けから2ヶ月半後の姿です。

順調に育って左の株は貯水葉が展開してきました。

右の株も前回よりさらに成長しました。胞子葉の先端も割れてきました。

株分けしたすぐの時は、胞子葉がピンとはねていましたが、現在は貯水葉に押されて水平か、やや下向きになっていますが、元気はあります。

というわけで、今回の株分けはうまくいったようです。

株分けの成功のポイント

  • 根が株分けに耐えうるまで育ててから株分けしたこと
  • どちらの株にもある程度の量の根を確保できたこと
  • 葉の成長の著しい時期に株分けをしたこと

最後までお読み下さりありがとうございました。

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